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採用の手抜きが人材の定着率を下げている

HMM-JAPAN 代表取締役 村上和之

※本記事は書籍「Q&Aでやさしく学ぶデイ稼働率オーバー90マーケティング」から一部抜粋したものです。

「採用=求人募集」と考えていませんか? この考えが人材不足や稼働率の伸び悩みに大きな影響を与えるのです。


デイサービスの経営には、人員基準という規制があります。とりわけ、有資格の相談員や看護師、機能訓練指導員の雇用では、大きな苦労が伴います。あなたのデイサービスに最適な人材でも、資格がなければ雇えません。


その一方で、本来なら雇わない人材でも人員基準を満たすために採用せざるを得ないこともあります。


こうしたことが起こる原因は、実は「採用=求人募集」と考えていることにあるのです。


スタッフの退職や利用者の増加で、スタッフ数が足りなくなります。この時に、経営者が「とりあえず人を採用して」と考えてしまうと、求人を出し、応募があれば、ほぼ採用となるわけです。


これが職場の雰囲気を悪くしたり、スタッフの介護レベルを全体的に下げ、利用者の満足度も下げてしまったりする原因なのです。そんな現状に、心あるスタッフは退職します。


悪循環の始まりは、「採用=求人募集」の思考にあるのです。


(この続き:1591字)

 

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