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高齢者介護を担う専門職の課題解決につながるリーディングマター!

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多職種で向き合う利用者・家族のQOD(2)

浅井東診療所 看護師

認知症ケア上級専門士/終末期ケア専門士

北村恵子

※本記事は日総研の季刊誌『認知症ケア』2021年夏号掲載記事を一部改変したものです。

妻の在宅看取りへの決心とY氏の退所

私たちはY氏の妻と毎日かかわり,さまざまな話をする中で,本心では「夫を自宅に連れて帰りたい」という思いを持っていることが感じ取れてきました。

それでも,Y氏の妻は「こんなにも良くしてくださっているこの施設で看取ってあげられたら,何も後悔することはない」と話していました。

雪の降る日,Y氏の妻は珍しく忘れ物をしたと18時に来所し,しばらくY氏のベッドサイドに付き添っていました。

この日夜勤だった私は妻と会話する中で,Y氏が何か言いたそうに大きく目を開き,訴えかけているような気がしました。私はY氏に対して「家に帰りたいですか?」と声をかけました。

すると,Y氏は初めて大きくうなずいたのです。Y氏の妻も目を丸くして驚き,そして妻自身も夫であるY氏に何度も聞き,そのうなずきを確認しました(写真4)。そして妻は,夫の希望ならと在宅看取りを決心しました。

そのことをすぐに多職種各担当者に連絡しました。送迎車の手配や翌日からの往診などの調整が行われ,その日の19時にY氏は退所されました。

自宅では連絡を受けた娘と息子がとても穏やかな雰囲気の中でY氏を迎え,久しぶりの家族水入らずの時間を過ごし,翌朝7時30分,Y氏は家族に見守られながら息を引き取りました。


(この続き:2425文字)

 

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